中古車の在庫管理システム開発

中古車の在庫管理システムを活用して「どんなことを実現したいのか？」という観点で考えてみましょう。必要な機能を想定することで、パッケージ商品にそれを実現するものがあるのか、ないのかという基準で判断ができます。また、連携させたい既存システムや絶対に変えたくない業務フローがある場合は、前提条件として考えることで開発のミスマッチを防ぐことができます。

中古車両という商品の性質上、管理すべき項目はだいたい決まっています。たとえば車種や型式、走行距離などの決まったデータを管理するという性質から考えると、車両用に開発された汎用システムを導入するというのは、自社オリジナルの製造品の管理などと比較すると、メリットが得やすい分野だということができます。もちろん、汎用システムを導入する際は他の物品の管理システムではなく、車両用の在庫管理システムを選ぶのは最低限必要です。また、合わないシステムを採用してしまうと、カスタマイズに多額の費用がかかることがあるのでご注意ください。

企業のシステム投資に関する考え方によっても違ってきます。もし、システムを会社の資産として保有し、自社のあらゆるシステムと連携させていきたい…といったシステムを所有したいという気持ちや、一元化ニーズや将来的な拡張ニーズが強い場合は、オンプレミス（自社環境下)でシステムを持つことがお勧めです。しかし、パッケージを導入せずフルスクラッチで構築をする場合は開発の自由度が高まりますが、費用も高くなり、開発にかかる時間も長くなることに注意しましょう。

初期費用を今しっかりと払ってでも将来のためにシステム投資がしたい場合は、フルスクラッチでの開発がお勧めです。フルスクラッチで開発をした後は、運用・保守に掛かる費用も大方予想することができます。それに対して、スモールスタートがしたい／初期費用を抑えたいという場合はパッケージの導入がお勧めです。ただし、ライセンスを増やす必要が出て後から追加費用が必要になったり、クラウドなど従量課金制のシステムを利用したために将来かかる費用が読みにくくなる、という問題が生じることがあります。