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契約管理システムの保守引き継ぎと保険診断サービスのMVP開発

お客様:首都圏の保険代理店

導入背景

お客様は、保険の契約を管理する自社専用のシステムを使っています。別の開発会社がフルスクラッチで作り、2020年から運用してきたものです。インフラはAWSでした。置き場所は、その開発会社の環境です。

運用を続けるなかで、いくつかの不具合も見つかっていました。過去の契約が今年の分から表示される、解約返戻率の計算が合わない、10年払いの契約が11年目以降も続いて見える、といったものです。時期も重なりました。それまでの開発会社との保守契約が、満了に近づいていたのです。

ご相談のきっかけ

ホームページからのお問い合わせがきっかけです。既存システムの改修と保守を引き受けてほしい、というご相談でした。時期は迫っていました。最初のお打合せの時点で、前の開発会社との保守契約は、更新の期限まで2週間ほどしか残っていなかったのです。前の開発会社からは設計書やソースコードなど当時の資料を引き渡せるという話が出ていたため、当社には、まずシステムの中身を調べて不具合の原因を分析する調査の段階からご依頼いただきました。

進め方

最初は調査です。保守を引き継ぐ前に、まず現行システムの中身を確かめるところから始めました。

  1. 現行システムの調査と分析(2024年):前の開発会社から引き継ぐ設計書、ソースコード、手順書などをもとに、システムの構成を確認する
  2. リバースエンジニアリング(2025年):ソースコードから仕様を読み解き、改修や保守に必要な情報をそろえる
  3. ソフトウェアの改修(2025年):調査の結果をふまえて、プログラムを改修する
  4. AWS環境の構築(2025年):AWSの推奨構成に沿って、システムを動かす環境を構築する

その後の支援

2025年2月からは、契約管理システムの運用保守を月額でお引き受けしています。

2026年には、新しいサービスづくりもご一緒しました。個人のお客様向けです。簡単な質問に答えるだけで保険料や家計の状況を診断できるWebサービスを、まずは最小限の機能で出すMVPとして、パートナー企業と協力して開発しました。全体の進行管理は当社の担当です。

  • 診断は質問を5ステップほどに絞り、結果を大きく示すシンプルな画面にする
  • 無料版は簡易な評価、有料版は詳しいレポートとし、オンライン決済を組み込む
  • 管理画面で、診断の履歴や価格の設定、メールの送信記録を確認できるようにする
  • ご要望を受けて、新NISAなどの資産の項目を診断に追加する
  • 初期は契約管理システムとはつなげずに運用し、連携は将来の課題とする

開発はアジャイルです。作りながら都度調整する進め方を取りました。週に1回の定例会で進み具合と品質を確認し、2026年9月の公開に向けてテストと公開の準備を進めました。

目指したこと

前の開発会社から保守を引き継いでも、社内の業務を止めずにシステムを使い続けられる体制づくりです。新しい診断サービスは小さく始めました。外部の決済サービスや安価なサーバーを使う形です。利用者の反応を見ながら機能を育て、事業が広がった段階でAWSへ移すことを考えています。

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