AWSの運用監視ツール一覧9選!各サービスでできることを紹介
AWSを運用する上で、システムの監視はとても重要です。
とはいえAWSの運用を検討している方の中には、どの監視ツールやサービスを利用すれば良いかわからないという方がいるのではないでしょうか。
監視ツールを導入する前に、その必要性を理解することが重要です。
そこで本記事では、AWSの運用監視の重要性をはじめ、AWSの運用におすすめの監視ツールをご紹介します。
各ツール・サービスの特徴やできることをお伝えするので、ツールを比較する際にぜひ参考にしてください。
目次
AWSの運用監視とは?ベストプラクティスとは?
AWSの運用監視とは、AWSクラウド環境におけるアプリケーションやインフラストラクチャを監視・管理することです。具体的には、以下のようなことを行います。
- パフォーマンスやリソース利用状況のモニタリング
- ログの収集と分析
- アラートの設定
- AWSの自動化ツールやオートスケーリング
- セキュリティの監視
モニタリング機能によってデータはリアルタイムで可視化され、ダッシュボードやアラートを通じて適切な行動を促します。障害などの問題が生じている場合は、アラートで知らせすぐに対処します。
ログの収集と分析では、アプリケーションやインフラストラクチャからのログデータを収集し、分析して問題を特定できます。アラートの設定をオンにすることで、分析で検出した問題を素早く通知することが可能です。
AWSの運用監視の重要性
AWSの運用監視が重要だといわれている理由は、以下の通りです。
- パフォーマンスの最適化
- セキュリティの確保
- 高い可用性と信頼性
- コストの最適化
- リスク管理
不要なリソースがあれば終了したり削除したりすることで、パフォーマンスやコストの最適化につながります。監視ツールを導入すれば、自社で不要なリソースを探す手間が省けるので、すぐにパフォーマンス向上が期待できるでしょう。
パフォーマンスの向上は、システム自体の信頼性アップにもつながる可能性があります。
またログ分析やアラート設定などの機能が備わっているものは、異常なアクセスや攻撃を早期検知してすぐに知らせてくれます。問題が起こる前に、障害やリスクを防ぐことも可能です。
ベストプラクティスの概要
AWSのベストプラクティスとは、AWSクラウド上での運用やセキュリティにおいて最適な方法やガイドラインのことです。セキュリティや耐久性、コスト最適化などさまざまな観点で構成されています。
- パフォーマンスの最適化:AWS上に構築したシステムのモニタリングやログ分析、キャッシュの活用、ボトルネックの特定など
- セキュリティ:IAM(Identity and Access Management)の適切な設定やセキュリティグループの正しい設計、データの暗号化、セキュリティパッチの適用など
- モニタリングとログ管理:リソースのモニタリングとログの収集、監視データの分析、アラートの設定など
- コストの最適化:不要なリソースの削除、予測可能なワークロードの適切なスケジューリングなど
- 耐久性の確保:自動スケーリング、冗長性の確保、データのバックアップと復元など
- 自動化:インフラストラクチャのプロビジョニングやデプロイメントの自動化、自動スケーリング、運用タスクの自動化など
AWSの運用監視ツールの種類
ここでは、AWSの運用監視ツールの種類を3つご紹介します。
SaaS型
SaaSは「Software as a Service」の略称で、クラウド上で提供されるソフトウェアサービスのことを指します。従来のソフトウェアはユーザーのローカル環境や企業の内部サーバーにインストールして使用するものでしたが、SaaSはインターネット経由でアクセスし使用するものです。
メンテナンスやアップデートは、サービス提供者が行ってくれるメリットがあります。AWS自体が多数の監視・管理ツールを提供していますが、それに加えて外部のSaaS型運用監視ツールを併用することで、より詳細な監視や特定の機能の利用が可能です。
またソフトウェアのインストールやセットアップが不要で、アカウントを作成し、適切な設定を行うだけで利用を開始できます。サービス提供者がメンテナンスやアップデートを行うため、ユーザーは常に最新の機能やセキュリティパッチを利用できるでしょう。
多くのSaaS型運用監視ツールでは、監視だけでなくアラート通知、ダッシュボード表示、ログ管理など、多岐にわたる機能を提供しています。
オンプレ型
オンプレ型の運用監視ツールとは、一般的にオンプレミスで動作するソフトウェアやシステムを指します。AWSやその他のクラウド環境に関する監視を行う場合でも、その監視ツール自体を企業の内部環境に設置して運用するものをオンプレ型と呼びます。
モニタリングデータやログデータなど、企業の重要な情報を社内環境に保持できるため、データのセキュリティを確保しやすいです。オンプレミス環境で動作するため、独自のカスタマイズや拡張が容易です。
また社内のリソースやネットワーク環境を活用できるため、ツール自体の応答速度やパフォーマンスが向上する場合があります。
ただし、ハードウェアやライセンスの購入、セットアップの工数など、初期導入にかかるコストが高くなるケースがあります。アップデートやセキュリティパッチの適用、ハードウェアの故障対応など、継続的なメンテナンスが必要です。
AWSやその他のクラウドサービスと組み合わせてオンプレ型の監視ツールを使用する場合、適切なネットワーク設定やセキュリティ設定、監視対象との連携方法など、細かい設定や対応が必要となる場合もあるでしょう。
オープンソース
オープンソースとは、ソフトウェアのソースコードが公開されており、誰でも自由に閲覧、変更、配布することができるライセンスモデルを指します。オープンソースのライセンスの下でリリースされるソフトウェアは、無償で使用できるケースが多いです。
AWSの運用監視に関して、オープンソースの監視ツールは多数存在し、多くの組織で利用されています。コミュニティのサポートによって開発・保守が行われ、多くの拡張機能やプラグインが提供されることがほとんどです。
また多くのオープンソースツールは無償で利用できるため、ライセンス費用を節約できます。ソースコードが公開されているため、必要に応じてカスタマイズや変更が容易です。
ただし、オープンソースツールを利用する場合、セットアップやカスタマイズ、トラブルシューティングなどに一定の技術的知識や経験が必要となる場合が多いです。その点を考慮して選択する必要があるでしょう。
AWSの運用監視ツールを選ぶ時のポイント4つ
ここでは、AWSの運用監視ツールを選ぶときのポイントを4つご紹介します。
ポイントを踏まえておくと自社に合ったツールが見つかりやすいでしょう。
1. 予算内におさまるか
運用監視ツールを選ぶ際、予算内におさまるか確認しましょう。料金を確認するときは、導入時の初期費用と月額費用をチェックしてください。
少しでも費用を削減するために、複数のツールの料金を比較することがポイントです。中にはシステムの規模によって料金が異なる運用監視ツールがあり、見積もりは基本的に無料で依頼できるので積極的に見積もってもらうと良いでしょう。
2. 実績が豊富であるか
実績が豊富なツールは、多くの企業やプロジェクトで使われていることが多く、その過程で信頼性が検証されています。つまり、そのツールが安定していて、信頼できる結果を提供する可能性が高いことを意味します。
実績が豊富なツールは、大きなユーザーコミュニティを持っている場合があるでしょう。問題が発生した際のサポートや情報共有の源泉となり、運用上の課題を解決するのに役立ちます。
また既存のユーザーのレビュー、評価、ケーススタディを参照することで、ツールが実際にどのように使われているか、どのような結果をもたらしているかを確認できます。業界のリーダー企業や専門家が推奨しているツールは、信頼性が高い傾向にあるといえるでしょう。
3. その他サービスが充実しているか
充実したサービス群を提供するツールは、運用監視だけでなく、他の多くのIT運用タスクを効率的に管理できます。これにより、一元化された運用管理が可能になり、作業の効率化が図れます。
複数のサービスが統合されている場合、個別に異なるツールを購入・運用するよりもコスト効率が良い場合があります。結果的に、全体的なITコストの削減を実現できるでしょう。
具体的には、ログ管理、セキュリティ対策、自動化ツールなどが含まれているかを確認すると良いでしょう。サービスの種類を確認する際、企業の特定のニーズに合わせてサービスをカスタマイズできるかも重要です。
4. 直感的に使いやすいか
直感的なインターフェースを持つ運用監視ツールは、問題発生時の迅速なトラブルシューティングを可能にします。情報がすぐに理解でき、適切な対応が速やかに行えるでしょう。
使いやすいツールは、新しいスタッフの研修時間を短縮し、学習コストを削減できます。そのほか、日常的な運用管理タスクの効率を高め、ユーザーのストレスを軽減する効果がみられるでしょう。
また直感的に使いやすいか確認する際、ダッシュボードのレイアウト、アイコン、メニューの配置などを重視すると良いでしょう。重要な情報が視覚的に分かりやすく表示される、グラフやチャート、ヒートマップなどが効果的に使われているかなどを確認します。
AWSの運用監視ツールを導入する流れ
AWSの運用監視ツールの導入を検討している方は、事前に導入する流れを確認しておきましょう。ここでは、AWSの運用監視ツールを導入する流れを4ステップに分けてご紹介します。
1.ニーズの特定と目標設定
まず、運用監視ツールの導入によって達成したい目標を明確にします。
これには、システムのパフォーマンス監視、セキュリティの向上、コスト削減などが含まれるかもしれません。
企業の現在のIT環境、必要とされる機能、予算などを評価し、どのようなツールが必要かを特定します。
2.システム各種を設定する
ヒアリング後のシステム各種の設定は、目的に合った結果を提供するために必要です。具体的には、ツールを企業のITインフラストラクチャに統合し、必要な設定を行う作業が含まれます。
選定された運用監視ツールをAWS環境にインストールし、既存のシステムやアプリケーションと統合します。このプロセスには、必要に応じてAPI接続やプラグインの設定も含まれます。
また適切な設定により、システムのダウンタイムを減らし、セキュリティインシデントのリスクを低減できるでしょう。正確な監視と報告は、運用の意思決定を支援し、企業の全体的なパフォーマンス向上に貢献します。
3.運用監視の事前テストを実施する
事前にテストを実施することは、導入するツールが適切に機能し、期待される結果を提供するかを確認するために非常に重要です。テストを通じて、設定の誤りや機能の不具合などを事前に問題点を特定し、運用前に修正します。
事前テストでは、ツールのパフォーマンスを評価し、監視システムが大量のデータやトラフィックを処理できるかを確認します。実際の運用環境に近い条件でテストを行うことが重要で、エンドユーザーの視点からユーザー体験を評価することがポイントです。
また正しくテストを行うことで、運用時のリスクを減らし、システムのダウンタイムを防ぐことが可能になります。
4.運用監視を開始する
この段階は、事前の準備とテストに基づいて、運用監視ツールを日常のIT運用に組み込みます。運用監視をはじめる際、事前テストでの問題が全て解決されていることが条件です。
監視ツールのダッシュボードを活用して、システムの状態や重要なメトリクスを定期的に確認しましょう。運用監視を開始したあとも、定期的にシステムのパフォーマンスをレビューし、必要に応じて監視の設定を調整することが大切です。
また運用監視により、システムの問題や異常を早期に発見し、ダウンタイムやパフォーマンスの低下を防ぐメリットが得られる可能性があります。セキュリティ脅威や違反を迅速に検出し、対応することができるでしょう。
AWSの運用監視ツール比較9選|各サービスでできること
AWSを万全な体制で監視する際、運用監視ツールの導入がおすすめです。自社ですべてを監視する手間を省けるので、監視スタッフの人件費や業務負担などを軽減できるでしょう。
ここでは、AWSの運用監視ツールを9選と各サービスでできることをご紹介します。
Amazon CloudWatch
AWS CloudWatchとは、AWSが提供している運用監視ツールです。
AWS CloudWatchでできることは、主に以下の通りです。
- リアルタイム監視:EC2インスタンスやRDSデータベースなどのAWSリソースのパフォーマンスなどをリアルタイムで監視
- ログの収集と分析:サーバーログやアプリケーションログを収集し管理
- ダッシュボードの作成:カスタムダッシュボードを作成して、重要なメトリクスやアラートを一元的に表示
- パフォーマンスの分析と予測:過去のメトリクスデータを分析し、パフォーマンスのトレンドやパターンを把握
- イベントの監視と自動化:EC2インスタンスの停止などの特定のイベントを監視し、トリガーとして他のAWSサービスとの統合や自動化を実施
監視する中で問題を検知した際には、アラート設定により通知が可能です。ログの収集と分析では、ログデータの検索や分析、エラーのトラブルシューティングに役立ちます。
Zabbix
Zabbixとは、世界で最も人気のある多機能かつ柔軟な統合監視ソリューションです。サーバーからアプリケーションまでオールインワンで監視できます。
Zabbixでできることは、主に以下の通りです。
- リアルタイム監視:サーバー、ネットワーク機器、アプリケーションなどのさまざまなリソースの状態をリアルタイムで監視
- パフォーマンス計測とトレンド分析:メトリクスやリソースのパフォーマンスデータを収集し、トレンドやパターンを分析
- アラートと通知:メトリクスが設定した閾値を超えた場合にアラートを発行し、事前に定義したメール、SMS、Slackなどの通知手段で関係者に通知
- イベントの収集とログ管理:システムやアプリケーションのイベントやログを収集し管理
- カスタマイズと拡張性:ユーザー独自の監視要件に合わせた設定やスクリプトを作成
パフォーマンス計測とトレンド分析は、問題の特定や将来の需要予測に役立ちます。イベントの収集とログ管理は、トラブルシューティングやセキュリティ監視に役立つでしょう。
Site24x7
Site24x7は、Webサイトやサーバー、ネットワーク、アプリケーション、クラウドリソースなどのパフォーマンスと可用性を監視できるクラウドベースの監視ツールです。
Site24x7でできることは、主に以下の通りです。
- Webサイトの監視と応答時間の測定:グローバルな位置から定期的にWebサイトを監視し、応答時間や可用性を測定
- サーバーとインフラストラクチャの監視:サーバーのパフォーマンス、CPU使用率、メモリ使用量、ネットワークトラフィックなどを監視
- アプリケーションの監視:アプリケーションの可用性、パフォーマンス、ユーザーエクスペリエンスを監視
- クラウドリソースの監視と最適化:AWS、Azure、Google Cloudなどのクラウドリソースのパフォーマンスを監視
- レポートとダッシュボードの作成:カスタムレポートとダッシュボードを作成し、監視データを可視化
アプリケーションの監視は、トランザクションのモニタリングやエラーのトラッキングにより、アプリケーションの品質向上につながるでしょう。
Datadog
Datadogは、クラウドネイティブなアプリケーションや分散システムの監視に適している運用監視ツールです。
Datadogでできることは、主に以下の通りです。
- マルチクラウド監視:AWS、Azure、Google Cloudなど、さまざまなクラウドプロバイダー上のリソースを監視し、リソースの状態やパフォーマンスをトラッキング
- アプリケーションのトレーシング: アプリケーションのパフォーマンスをエンドツーエンドで追跡し、リクエストのフロー、ボトルネック、エラーを可視化
- リアルタイム監視とアラート:メトリクス、ログ、トレーサビリティデータをリアルタイムで収集し、閾値を超えた場合にアラートを発行
- インフラストラクチャの自動構成管理:インフラストラクチャの変更や構成の追跡、バージョン管理を実施
- ダッシュボードと可視化:カスタムダッシュボードを作成して、重要なメトリクスやアラートを一元的に表示
リアルタイム監視とアラートにより、問題の早期発見と早期解決ができます。インフラストラクチャの自動構成管理では、変更によるリソースの影響を把握しリスク回避が可能です。
Sumo Logic
Sumo Logicは、リアルタイムのデータ分析と可視化により、迅速な問題解決や効率的なリソース管理が可能な運用監視ツールです。
Sumo Logicでできることは、主に以下の通りです。
- ログの収集と分析:サーバー、アプリケーション、デバイスなどのログをリアルタイムで収集し管理
- セキュリティ監視と脅威インテリジェンス:セキュリティイベントの監視や異常挙動の検出、脅威インテリジェンスの統合など、セキュリティの状態と脅威の可視化
- インフラストラクチャのモニタリングとパフォーマンス分析:クラウドリソースやサーバーのパフォーマンスメトリクスを監視
- ダッシュボードとレポートの作成:カスタムダッシュボードとレポートを作成して、重要なメトリクスやログデータを可視化
- イベントの監視と自動化:エラーログの出力などの特定のイベントを監視し、アクションをトリガーして他のシステムとの統合や自動化を実施
ログの収集と分析は、高度な検索クエリと可視化ツールを使用してログデータを分析するので、問題のトラブルシューティングやエラーの特定に役立ちます。
Mackerel
Mackerelは、使いやすいUIが特徴的なクラウドベースの監視ツールです。
Mackerelでできることは、主に以下の通りです。
- ホスト監視:サーバーや仮想マシン、コンテナなどのホストに関する情報を収集しリアルタイムで監視
- サービス監視:Webサービスやバックエンドアプリケーションなどのサービスを監視
- カスタムメトリクス:独自のカスタムメトリクスを収集して監視
- アラート:監視対象のホストやサービスの異常状態を検知すると、設定した条件に基づいてアラートを発行
- インテグレーション:AWSの各種サービスとのシームレスな連携を提供
- ダッシュボードと可視化:リアルタイムのダッシュボードとグラフを提供
ホストに関する情報を収集したら、CPU使用率、メモリ使用量、ネットワークのトラフィック、ディスク使用量などのパフォーマンス指標を表示できます。またサービスの監視から得た情報をもとに、HTTPリクエストの数や応答時間、エラー率など、サービスのパフォーマンスなどの測定も可能です。
Dynatrace
Dynatraceは、クラウド、オンプレミス、ハイブリッド環境を問わず幅広いアプリケーションやインフラストラクチャの監視・分析ができます。
- 自動ディスカバリ:デプロイされた環境のアプリケーション、サービス、プロセスなどを自動的に検出
- フルスタックモニタリング:アプリケーションのフロントエンドからバックエンド、インフラストラクチャまで、フルスタックのモニタリング
- リアルユーザーモニタリング:エンドユーザーのブラウザやモバイルアプリでの実際の経験を監視・分析
- AI駆動のトラブルシューティング:問題の原因を迅速に特定し、その解決のための推奨アクションを提供
- クラウド統合:特定のサービスやリソースのメトリクスを取得・分析
- カスタムダッシュボード:カスタムダッシュボードを作成して監視データを視覚的に表示
- セキュリティモニタリング:セキュリティ上の脅威や脆弱性を検出・評価
- API監視:問題が発生した場合にアラートを発行
- インテグレーションと拡張性:カスタムプラグインの開発や既存のプラグインの提供
Dynatraceは、これらの機能を組み合わせて、システムの健全性、パフォーマンス、セキュリティを継続的に監視・最適化するためのソリューションを提供します。
LogicMonitor
LogicMonitorは、AWSをはじめとするクラウドプラットフォームとの統合が強力で、AWSリソースの監視や分析も手厚くサポートしています。
- 自動ディスカバリ:デプロイされた環境のデバイスやアプリケーション、サービスを自動的に検出
- クラウド統合:AWSのサービスやリソースのメトリクスを自動的に収集・分析
- ダッシュボードとアラート:カスタマイズ可能なダッシュボードを用いて、リアルタイムの監視データを視覚的に表示。さらに定義した閾値を超えた場合のアラート機能を提供
- パフォーマンスモニタリング:アプリケーションやサービスの応答時間、可用性などのパフォーマンスメトリクスをモニタリング
- レポート機能:定期的な監視レポートや分析結果を自動生成
- ネットワークモニタリング:ネットワークデバイスやトラフィックの監視、ネットワークの健全性や帯域幅の使用状況を分析
- 拡張性:特定の要件に合わせて監視対象やロジックを拡張
- APIの利用:外部システムやツールとの統合や自動化を実現
- セキュリティ:データの暗号化、2要素認証、ロールベースのアクセス制御などのセキュリティ機能を提供
LogicMonitorは、これらの機能を組み合わせて、総合的なITインフラストラクチャの監視と分析を実現し、運用上の問題や改善点を迅速に特定・対応することを支援します。
Nagios
Nagiosは、オープンソースの監視ツールとして非常にポピュラーで、多くのITインフラストラクチャコンポーネントの監視に使用されています。AWS環境においても、Nagiosはその拡張性と柔軟性により、様々なリソースの監視に適しています。以下はNagiosでの監視機能の一部です:
- ホスト監視:サーバー、スイッチ、ルーターなどのネットワークホストのアップタイムやダウンタイムを監視
- サービス監視:ネットワークサービスの稼働状態や応答時間を監視
- リソースの使用状況:CPU使用率、ディスク使用量、メモリ使用量、ネットワーク帯域使用量などを監視
- アラート通知:閾値を超えた場合や異常を検出した際にメールやSMSなどで通知
- 視覚的なダッシュボード: 監視データをリアルタイムで視覚的に確認
- 拡張性:独自の監視要件や特定のアプリケーションの監視
- レポートと分析:過去の監視データに基づくトレンド分析やレポートを作成
- 冗長性:高可用性の設定をサポートし監視の継続性を維持
Nagiosは、その堅牢性と拡張性から、小規模な環境から大規模なエンタープライズ環境まで、幅広いシチュエーションでの監視ソリューションとして利用されています。AWS上での運用監視においても、Nagiosはその能力を活かしてさまざまな監視シナリオに対応することができるでしょう。
まとめ
AWSの運用監視は、パフォーマンスやコストの最適化だけではなく、不正アクセスやサーバー停止などのリスクを軽減するために重要なものです。
適切な監視ツールを導入することで、トラブルを迅速に検知し、問題をすぐに解消することが可能となり、サービスの停止期間を最小限に抑えることができます。これはビジネスの観点からも大きなメリットとなります。
AWSの利用を検討している方は、さまざまなリスクを回避するために運用監視ツールの導入も検討してみてはいかがでしょうか。