中小企業や小規模企業におすすめの販売管理システム15選|クラウド型がおすすめの理由とは?
販売管理システムを導入する際には、企業の規模に合わせたものを選ぶことが大切です。
とはいえ中には、「具体的にどのサービスを選べば良いかわからない」「おすすめの販売管理システムを知りたい」という方もいるでしょう。
結論をいうと、中小企業や小規模企業の場合は、クラウド販売管理システムがおすすめです。
本記事では、中小企業や小規模企業におすすめの販売管理システムを15選ご紹介します。
そのほか、クラウド販売管理システムがおすすめの理由をお伝えするので、ぜひシステム選びの参考にしてください。
販売管理システムは主に2タイプに分けられる
販売管理システムを導入する際、システムのタイプを決めておく必要があります。タイプによって導入する手間や料金などが異なるので、はじめに各タイプの特徴を把握しておきましょう。
ここでは、販売管理システムのタイプを2つご紹介します。
オンプレミス型
オンプレミス型の販売管理システムは、企業や組織が自社内部のサーバーやインフラストラクチャ上で運用・管理するタイプです。データとプロセスのセキュリティや管理は企業自身が保持し、外部のクラウドプロバイダに頼ることなく、自己管理できる点が特徴です。
すべて自己管理であるため、企業のニーズに合わせてカスタマイズできます。必要に応じて、業務プロセスやワークフローを細かく調整することが可能です。
ただし、オンプレミス型システムの導入には初期投資が必要です。運用やメンテナンスにもランニングコストがかかり、システムの運用や保守だけではなく、アップデートやバックアップなどの責任も企業自身が負わなくてはいけません。
クラウド型
クラウド型の販売管理システムは、インターネットを通じてクラウドプロバイダのサーバー上で運用されるタイプです。今まではオンプレミス型やインストール型が多かったですが、近年ではクラウド型の販売管理システムを導入する中小企業が増えています。
インターネットに接続するだけでシステムにアクセスできるため、出張先や営業先からも情報を確認できます。オンプレミス型やインストール型と比べて初期投資が少なく、月額または使用量に応じた支払いが発生するケースがほとんどです。
クラウドプロバイダがセキュリティやメンテナンスを提供しますが、データのセキュリティについてはプロバイダ選定が重要です。
中小企業・小規模企業向けの販売管理システム15選
中小企業や小規模企業で販売管理システムを導入する際、企業の規模に合わせて、導入するシステムを選ぶことが大切です。
ここでは、中小企業と小規模企業・個人事業主に分けて、おすすめの販売管理システムを15選ご紹介します。
中小企業におすすめの販売管理システム
中小企業におすすめの販売管理システムを10つご紹介します。
楽楽販売
楽楽販売は、受注管理、受発注管理、売上管理、注文の電子化、請求管理、契約管理、入金管理などができる販売管理システムです。導入実績は、2,500社以上を誇っています。
現在Excelで販売管理を行っている場合は、Excelを元にデータベースを作成でき、システム構築・導入をスムーズに進められます。マウス操作のみで項目を自由に組み合わせられるので、直感的に操作できるでしょう。
また楽楽精算、楽楽明細、配配メール、MailDealer、会計システム、入金消込システム、SMSサービス、電子契約システム、全銀フォーマット変換ツール、シングルサインオンシステム、CTIシステムなどの外部システムと連携できます。電子帳簿保存法の改正にも対応しています。
料金は、月額60,000円〜、初期費用150,000円〜です。無料トライアルに申し込むことができ、トライアル期間終了後の支払いは自動的に発生しないので安心してください。
商蔵奉行クラウド
商蔵奉行クラウドは、受発注、売上、仕入、在庫、請求、精算、入金、支払、分析まで販売管理に関する業務をフルカバーできる販売管理システムです。
企業の規模に合わせてプランが選べ、小規模企業から中堅企業、グループ企業まで利用できます。全データの暗号化、他社データとの隔離などができるので、セキュリティを重視している方におすすめです。
スマホから価格や在庫などをAIの自動応答により確認できるので、外出先からでも簡単な操作でデータの確認や管理ができます。また企業と契約している税理士と、回収や支払予定などの情報をリアルタイムで共有できるので、伝達ミスなどを防げます。
料金は、月額7,340円〜、初期費用0円〜です。
SMILE V Air 販売
SMILE V Air 販売は、見積、受注管理、売上、請求管理、入出庫、在庫管理、仕入、支払まで販売の業務全般を管理できるシステムです。
5つのプランを用意しており、企業の規模に合わせて必要な機能のみ備えられます。見積書のデータを受注伝票や仕入れ伝票の作成時に引き継いで利用したり、過去の履歴から入力候補を表示したりできるので、書類作成の手間を大幅に軽減できます。
伝票や請求書、実績表などは、150種類以上の帳票出力に対応しているので、取引先に合わせて出力方法の変更が可能です。
料金は、問い合わせる必要があります。
Clovernet ERPクラウド
Clovernet ERPクラウドは、財務会計とプロジェクト収支管理を中心に、販売、仕入、在庫、給与、勤怠なども管理できる販売管理システムです。販売管理以外に会計や給与も管理できるので、一つのシステムでさまざまなデータ管理を行いたい方におすすめです。
バックオフィスの業務の効率化、経営状況の見える化、IT運用負荷の軽減が期待されています。事業や組織の拡大に応じて自由に機能を追加できるので、企業の規模の変化に関係なく長期間利用できるシステムを探している方に適しています。
料金は月額7,500円~、初期費用30,000円であり、無料トライアルが設けられています。
ExeQuint
ExeQuintは、主に卸売業・製造業・販売業で使える販売管理システムです。貸会議室や医療業界用に特化したシステムもあります。
オプションを追加することで、タブレットから受注や見積りができます。企業の規模や必要な業務に合わせて、基本装備に機能を追加することも可能です。
在庫管理では、賞味期限、ロケーション、商品の組み立てや解体などの細かい部分まで管理できます。メールや電話、リモートでのサポート体制も整っているので、操作する上でわからないことがあればその都度相談が可能です。
料金は、問い合わせる必要があります。
アラジンオフィス
アラジンオフィスは、中堅・中小企業様を中心に提供している販売管理システムです。5,000社以上の企業に実際に利用してもらい、そこから得られた豊富な知識とノウハウから開発されたものです。
販売管理に必要な豊富な機能を標準搭載したパッケージで、一つひとつの機能を追加する手間が省けます。テレワークや在宅勤務にも対応したクラウド型の提供も行っており、ユーザーリピート率は98.4%を誇ります。
またさまざまなサービスと連携することで、販売管理だけではなく会計管理もスムーズに行えるようになります。
料金は、問い合わせる必要があります。
kinterp Lightバージョン
kinterp Lightバージョンは、インボイス制度に対応した販売管理システムです。販売管理に必要な機能がパッケージ化されており、短時間でのシステムの導入やコストの軽減などが期待されます。
コラボフローとのAPI連携ができ、Excelで作成した申請書をそのまま申請フォームに変換したり、押印や申請書の管理などのストレスから解放されたりすることで、バックオフィス業務の可視化を実現できるでしょう。
またシステムと業務の両面に精通したスタッフが保守サポートを担当しており、操作ミスによるリカバリーを含めたイレギュラー対応が必要な場合でも安心です。
料金は150万円〜で、無料トライアル期間が設けられています。
クラウドERP ZAC
クラウドERP ZACは、システム業やIT業、広告業、クリエイティブ業、イベント業、士業、コンサルティング業の7つの業務を統合した販売管理システムです。IT導入補助金の採択率は91%と高く、ほとんどの企業が補助されると考えられます。
コストとプロジェクトの紐付けやリアルタイムな損益管理ができ、利益のボトルネックを見える化できます。特に、赤字案件やプロジェクトが多く、タイムリーな損益管理をしたい方におすすめです。
料金は、初期費用が10万円〜、月額費用が要問い合わせです。月額費用にはライセン費用や保守費用が含まれており、オプションの種類によって異なります。
SKit FLEXi
SKit FLEXiは、販売管理・仕入管理・在庫管理、会計、情報分析を付加したクラウド型の統合基幹業務システムです。カスタマイズ基盤を採用しており、事業の多様化や多角化を進める各企業のニーズに幅広く対応します。過去には、ASP・SaaS・クラウドアワード2012「ASP・SaaS部門 基幹業務系グランプリ」を受賞しています。
販売・仕入・在庫管理では、見積書の作成から倉入仕入処理、直送・入出処理、在庫照会、粗利管理まで行えます。債権・債務・会計管理では、未収入金等の債権計上処理、振替仕訳、逆仕訳、仮勘定仕訳、決算仕訳などをスムーズに行うことが可能です。
料金は、問い合わせ必要があります。
GrowOne 販売情報システム
GrowOne 販売情報システムは、パッケージ導入とスクラッチ開発のいいところ取りしたセミオーダー開発の販売管理システムです。そのため、各企業の業種に合ったシステムを低コストで導入できるでしょう。
メーカー名や規格などをキーワード検索できたり、マスタに登録されていない納品先は明細ごとに入力できたりします。マスタに設定した基準をもとに、在庫切れした商品を1クリックで表示できるので、在庫管理をスムーズに行えます。
料金は、問い合わせる必要があります。
小規模企業・個人事業主におすすめの販売管理システム
小規模企業や個人事業主におすすめの販売管理システムを5つご紹介します。
flam
flamは、売上管理や仕入管理、在庫管理などの基本的な業務の効率化が期待できる販売管理システムです。会計ソフトである弥生会計やクラウド会計ソフトfreeeとの連携も簡単に行えるので、販売管理に関する業務だけではなく会計業務もシステム内で管理できます。
メールやGoogle Meet、Zoomによって、導入前の準備から導入完了までサポートしてもらえます。PCだけではなくスマホからも接続・操作が可能なので、営業先からもデータの確認や管理が可能です。
料金は、初期費用が無料で月額10,230円〜利用できます。30日間の無料トライアル期間を設けているので、試しに使ってみたい方は気軽に導入すると良いでしょう。
freee販売
freee販売は、見積、請求、売上管理まで流れを管理できる販売管理システムです。操作画面はとてもシンプルで、フォーマットに沿って見積書や請求書を簡単に作成できるので、システム構築に詳しくない方でも気軽に導入できます。
クラウド会計ソフトであるfreee会計との連携ができ、会計処理まで自動化が可能です。売上や案件ごとにデータを収益したり可視化できたりするので、過去のデータの振り返りや売上予測がしやすいです。
料金は月額980円〜と、リーズナブルな価格から利用できます。
フリーウェイ販売管理
フリーウェイ販売管理は、無料プランで伝票1,000件まで、データ共有を3人まで設定できる販売管理システムです。できるだけ導入費用とランニングコストを抑えたい方に適しています。
主な機能として、売上伝票の入力、請求書の発行、入金伝票の入力ができます。売上順位表や売上伸び率順位表、売上分析表などのデータ分析に必要な情報を集計できるので、販売戦略などが可能です。
料金プランは、無料版と3,278円の有料版の2種類から選べます。
GEN
GENは、売上管理、見積管理、受注管理、発注管理、配送管理、更に前受金管理、仕入管理、在庫管理、生産管理まで幅広い機能を備えている販売管理システムです。必要に応じて機能を選択できるので、無駄なものを省きながらシステム導入ができます。
メーカー、商社、アパレル、ITサービス業、製造業などの業種別にサービスを提供しています。業種に合わせて必要な機能を備えたパッケージを選ぶことで、どのような機能を搭載すべきかわからない方でも本当に必要な機能を取り入れられるでしょう。
料金は月額23,500円〜、初期費用別途です。
弥生販売ネットワーク
弥生販売ネットワークは、売上伝票の作成や管理、入金や回収管理、仕入伝票の作成や管理、部品台帳管理、棚卸管理などに対応している販売管理システムです。
セキュリティに関する機能には、営業戦略支援、ユーザーごとのアクセス権限設定、ログ管理、伝票承認機能などがあるので、セキュリティを重視している方におすすめです。最短3営業日で導入が完了するので、導入を急いでいる企業にも適しています。
料金は、初期費用が52,800円です。あんしん保守サポートを1年間無料または特別価格で利用でき、IT導入補助金の活用も可能です。
中小企業・小規模企業はクラウド販売管理システムがおすすめ!
中小企業や小規模企業で販売管理システムを導入する場合、クラウド型のサービスがおすすめです。
ここでは、なぜクラウド販売管理システムは中小企業や小規模企業におすすめなのか、理由を5つご紹介します。
導入コストやランニングコストが安い
クラウド販売管理システムは、導入コストやランニングコストが比較的安いことが特徴です。なぜなら、クラウド上でデータを管理するので、サーバーやソフトウェアが必要ないためです。
導入に必要なものは、インターネット回線と利用料です。インターネット回線はすでに使っているもので構わないので、ほとんどの企業では利用料さえ支払えばすぐに導入できます。
また初期費用が無料であったり、月額数千円〜導入できたりするものもあります。独自のサーバーを用いて管理するよりも、初期費用やランニングコストの大幅な削減が可能です。
無料トライアル期間を設けているものが多い
クラウド販売管理システムの中には、無料トライアル期間を設けているものがあります。そのため、費用の削減のほかに、自社に合っているか試しに使ってみることができます。
サーバーを管理する必要がないクラウドサービスだからこそ、気軽に利用してもらえるよう無料トライアル期間を設けられると考えられます。無料期間内に解約すれば、利用料が発生する前にほかのサービスへの切り替えも可能です。
また小規模企業や個人事業主の場合、少ない人数でデータを管理していけるのかが課題となるでしょう。操作性も含め課題を解決できるのか、無料期間内に検証することが大切です。
セキュリティ面が安心できる
クラウド上でデータを管理する際、情報漏洩などのリスクを心配する方がいるのではないでしょうか。ソフトウェアのインストールが必要ない分、端末に情報を残さずに保存ができるので、端末側からの情報漏洩を防止できます。
クラウド上で管理しているデータは、IDやパスワードなどでセキュリティを高められます。そのほか、データの暗号化やアクセス権の設定、ログ管理などでさらにセキュリティを高められるでしょう。
セキュリティ強化に特化したクラウド販売管理システムもあるので、備わっているセキュリティ機能をチェックして自社が求めているクオリティのものを選ぶと良いでしょう。
運用が簡単である
クラウド販売管理システムは、サーバーを管理する手間がかからないので、比較的運用業務が簡単です。ソフトウェアのアップデートも必要ないので、更新不足でシステムエラーが起こるなどのリスクを回避できます。
販売管理システムの中には、データのバックアップやプログラムの更新などを自動化できるものもあります。売上などの記入を自動化するだけでも、業務の効率化につながるでしょう。
運用が簡単なので、システム構築に詳しい人材がいなくても十分データ管理が可能です。わからないことがあったときに備えて、チャットや電話などでいつでも問い合わせ可能などのサポート体制が充実しているサービスを選ぶこともおすすめです。
経理や営業などの業務改善が期待できる
クラウド販売管理システムを導入することで、スマホからもデータ管理や確認ができるようになり、外出先での営業でも役立ちます。営業先から確認すべきデータがある場合や、操作が必要な場合などに便利です。
場所を選ばずに操作できるので、在宅勤務の場合でも管理や操作が可能です。
また常に最新情報が更新されるクラウドシステムを活用することで、経理などのほかの部門との情報共有が簡単になります。クラウド上のデータはリアルタイムで更新されるので、その都度チャットや口頭などで伝達する手間が省けます。
情報共有の際に、間違った情報を伝えてしまうなどの問題も回避できるので、より業務の効率化が図れるでしょう。
まとめ
数ある販売管理システムがある中で、中小企業や小規模企業にはクラウド販売管理システムがおすすめです。
本記事でご紹介した販売管理システムの中にもクラウド型のものがあるので、ぜひ導入を検討してみてはいかがでしょうか。
またクラウド販売管理システムは、コストが安い、運用やセキュリティの管理を簡単に行える、経理や営業などの業務でデータ活用ができる、などのメリットがあります。
販売管理システムを導入しようか検討している方は、ぜひ本記事でご紹介したおすすめシステムを参考にしてください。